本ウェブサイトの埋め込みプレーヤーが正しく表示されていない方へ:

閲覧にはGoogle chromeが適しています。試聴できない場合、別のウェブサイトに同じコンテンツがありますのでご参照ください。また、こちらの英語版ページには、英語版の各ギャラリーへのリンクがあります。リンク先で同じものが試聴できます。

 ここにあるのは、クラシカルな音楽です。古い音楽帳に書き留めてあったメモを元にした作品と、2013年秋から2016年にかけて新たに作った作品を集めました。その多くは、いくつかの音楽投稿サイトで既に紹介したものですが、そこで頂いたご感想などを参考に一部手直ししたものもあります。また、今後も適宜ブラッシュアップしていきたいと考えています。

最新記事

楽譜公開:リコーダーのための三つの小舞曲

リコーダー四重奏のオリジナル楽譜が、デジタル音楽出版のMusic Bellsから出版されました。この作品はソプラノ・アルト・テナー・バスの4つリコーダーで演奏されます。下記のサブタイトルが付いた3つの独立した小舞曲で構成していますが、必ずしもバロック的な雰囲気は強くありません。どちらかというと、ちょっぴりかわいい感じの作品になっています。音源サンプルは下の埋め込みプレーヤーで試聴できます。

  1. アルマンド ヘ長調
  2. パヴァーヌ ハ長調(中間部 ブルレスカ ニ長調)
  3. クーラント ト長調

このうち、第一曲のソプラノパートにやや急速な連続3連符がある以外、比較的低めの難易度です。演奏時間は全体で約5分30秒程度です。なお強弱記号はリコーダーの特性上、表記してございませんが、フルート等で演奏する場合は、最低音域は細く高音域では音が強くなるリコーダーの特性に留意して頂ければと思います。

特集記事

楽譜公開:村祭変奏曲

デジタル音楽出版のMusic Bellsで「村祭変奏曲」の楽譜を公開しました。
 この作品は、童謡「村祭」のアレンジを、5つ並べて構成したピアノのための変奏曲です。原曲が短いので、5つ並べても約3分ほど。演奏難易度は中級程度です。運指の指定はありません。ご自分で付けていただく必要があります。音源サンプルは下にあります。埋め込みプレーヤーが表示されていない場合はこちらの英語版サイトに同じものがありますのでご参照ください。以下は、演奏のポイントです。
 第一曲は、原曲の雰囲気を最も強く残しています。お祭り気分で威勢よく、但し速すぎない速度で演奏して下さい。主旋律が内声部にある箇所では、スタッカートまたはマルカートで。また、左手の跳躍する前打音の箇所は、ペダルを短かめに使って。
 第二曲は、優しく愁いを帯びた村祭です。緩やかな速度で。主旋律に絡めた16分音符の対旋律はdolceで、3小節までの64分音符は鋭く、5~7小節の32分音符は滑らかに。
 第三曲は、軽やかな村祭です。やや速めの速度で。主旋律は最上声にあるのでそれほど強く弾く必要はないと思います。3連符の対旋律はやや弱めで歯切れよく、4分音符の対旋律はマルカートでやや強めに。
 第四曲は、悲しげな村祭。やや緩やかな速度で。冒頭左手の第一音は強く、後は弱めに。原曲で一番威勢のいい「ドンドンヒャララ・・・」の部分は、逆に一番さみしげに奏すると効果的です。
 最後は、第一曲のダカーポに続く、短いエンディングで幕引きとなります。

 

続きを読む

楽譜公開:フニクリ・フニクラ(金管五重奏)

 フニクリ・フニクラの金管五重奏アレンジ楽譜を公開しました。デジタル音楽出版のMusic Bellsのウェブサイトにあります。そちらに簡単な説明を載せていますのでご参照ください。演奏サンプルは下の埋め込みプレーヤーで試聴できます。

 以下は演奏のポイントについての補足説明です。まず、第10小節までは歌い出し前の序奏です。ここでは第2トランペットは控えめに。第11小節からの主部では、第1トランペットをフォルテとフォルテッシモの箇所を除いて控えめに。第63小節からの短い間奏ではスタカートを歯切れよく。第76小節から始まる2つ目のアレンジは、テンポをやや落として始めます。途中テンポを揺らす指示がありますが、心持ち程度でそれほど極端にする必要はありません。その第94-111小節あたりは聴かせどころです。滑らかに優美に演奏して下さい。次の第112小節からは曲全体のクライマックス部分です。ここは全パート一体になって決然とした調子で。ダルセーニョで戻ったら、またもとの軽快な調子で反復します。最後は勢いに乗ったままエンディングです。

続きを読む

楽譜公開:カノン調八木節 金管四重奏

「カノン調八木節」のアレンジ楽譜を公開しました。「カノン調八木節」は八木節のメロディーによるカノン。ホルンの三声部とチューバによる四声の合奏です。楽譜はデジタル音楽出版のMusic Bellsのウェブサイトにあります。そちらに簡単な説明を載せていますのでご参照ください。演奏サンプルは下の埋め込みプレーヤーで試聴できます。

 

 以下は、曲の構成についての補足説明です。まず、八木節本来の前奏はありません。その代りに置いた短い4小節の前奏の途中(第2小節)からトランペットが最初の「ハァー」の部分を始めます。次の「チョイと出ました三角野郎が」(第5小節)から、第一ホルンが「ハァー」をとばして2倍の音価で模倣を始めます。音源サンプルではゲシュトップト奏法です。次いで第二ホルンの「ハァー」がはじまると、第一ホルンはオクターブ上に移動します。第二ホルンは半拍遅れの、オクターブ下での模倣です。八木節は似た旋律が反復されるので、半拍遅れの第二ホルンは先行するトランペットのエコーのように響きます。その第二ホルンの「四角四面の」のあたりから、チューバが2オクターブ下で模倣を始めます。4つの声部によるカノンがしばらく続いた後、トランペットが最初に八木節を歌い終えて、第21小節から自由旋律になります。次いで第二ホルン、チューバの順に歌い終えて、それぞれ自由旋律になります。第二ホルンが歌い終えた直後(第28小節)に第一ホルンは通常奏法に戻り、そして一番最後にやさしくゆったりと歌い上げて、曲の終結になります。

続きを読む

楽譜公開:アメイジング・グレイス

アメイジング・グレイスのアレンジ楽譜を公開しました。デジタル音楽出版のMusic Bellsのウェブサイトにあります。

 アメイジング・グレイスは、18世紀後半に作られた有名な讃美歌です。この編曲では、時代を少しさかのぼってバロック風の楽器編成にしています。編成はソプラノ・リコーダー、テナー・リコーダー、ギターおよびヴィオラ・ダ・ガンバ(またはチェロ)の四重奏です。下の埋め込みプレーヤーで再生される音源サンプルは、ルネサンス・リコーダー2種とバロックギター、それにヴィオラ・ダ・ガンバという古楽器のアンサンブルです。素朴な空気感を感じていただければと思います。演奏時間は約2分半です。演奏難易度は初級から中級程度です。最初の部分はソプラノとテナーリコーダーによるオクターブユニゾンの主旋律とガンバの対旋律。最後の部分では2つのリコーダーの8度のカノンにガンバの対旋律が絡みます。真ん中の部分はメロディーを少し変えてあります。変奏による間奏部分で、ギターの響きが曲を飾ります。

続きを読む